幸せには2種類あります。
1つは「つかの間の幸せ」で、もう1つは「人生全体に充満するもの」です。
前者の幸せを求めるなら、目新しい体験を探しましょう。ワクワクすることを追い求めたり、新しいことをやってみたり、自分の限界を超えてみたり、楽しいことを学んだりすることです。
しかし、後者の幸せのことを忘れないでください。厳密に言うなら「充足感」と呼ぶべきかもしれません。
そのような幸せは、一生に一度の瞬間が連なってできるものではなく、日々の行動や習慣を通して、時間をかけて育まれるものなのです。
「EQ 2.0 (「心の知能指数」を高める66のテクニック)」の共著者であり、「TalentSmart」の社長でもあるTravis Bradberry博士は、自身のエッセイ「最高に幸せな人たちの11の習慣(Eleven Habits of Supremely Happy People)」の中で、次のように説明しています。
結婚といった、人生の大きなイベントが幸せや不幸を決定づけるという間違った考えが、あまりにも世間に浸透しているので、心理学者はこれを「インパクト・バイアス」と名付けています。
実際には、そうしたイベントによる幸せはつかの間のものです。
幸せというのは総合的なもので、自分でつくり出したり、もしくはつくり出さなかったりするものです。
持続する幸せは、自分の習慣を通して得られます。最高に幸せな人たちは、来る日も来る日も自分の幸せが続くような習慣を築いています。
では、この11の習慣というのはどのようなものなのでしょう?
その多くは、「十分な睡眠をとる」「定期的に運動する」「かき込むのではなく味わって食事をする」など、充実した生活を送る方法のあらゆるリストに入っているような、昔ながらの知恵やコツです。
しかし、Bradberry博士は、幸せな人たちは健康だけでなく、豊かさのために生きているというのを示唆しながら、さらに深堀りしたリストにしています。
幸せな人たちは奥の深い会話をしています。
幸せや大事なことというのは、人と密接に関わっていると知っているのです。噂話や陰口、人を非難するようなことは避けます。
それよりも、意義のあるやり取りを重視し、より深いレベルで人と関わります。
そうすることで気分がよくなり、精神的なつながりを築け、興味深く学べると知っているからです。
自分の人生や生活において、もっと意義のあるやり取りをしたいという人は、
こういったことからはじめなければなりません。
その人たちが喜ぶものを見つけることに時間をかければ、その人たちに何かを与える(習慣その3)習慣も身につけられます。結局、何か間違ったものを与えると、全員が不幸になります。
幸せというのは、自分の築いた習慣や、自分の選択、外部の環境や課題に対する反応から生まれるというのは、ありふれたことのように思えますが、「幸せが持続する生き方をしようとする」というのは、日々のやるべきことをこなすのに追われる生活では忘れられがちです。
自分の人生がもっと満ち足りたものになる方法を探している人は、Bradberry博士の11の習慣を取り入れられるか自問してみましょう。
幸せな人生を送るのに、11の習慣すべてを取り入れる必要はありません。自分に効果がありそうなものを選び、できるだけそれを実践してみてください。
──2023年7月15日の記事を再編集のうえ、再掲しています。
翻訳: 的野裕子/Source: TalentSmart, LinkedIn
2023-12-31T03:10:21Z dg43tfdfdgfd