お金の使い方が上手な人が「出費を惜しまない」6つのアイテム

  • お金を適切に使えば、思い通りのライフスタイルを実現することができる。
  • 将来的に儲かるようなモノやサービス、そして教育や経験などはお金をかける価値がある。
  • 金融の専門家がお金を払う価値があると推奨する6つのアイテムとは。

何か買い物をする時、万が一の時に備えた節約を重視して安価な方を選ぶか、それとも先のことは誰にも分からないからと、高くてもベストなものを選ぶかは人それぞれだ。

お金の使い方が上手い人には、高額な買い物を決断する時に考慮する判断基準がある。

ナードウォレット(Nerdwallet)」のパーソナルファイナンスの専門家、キンバリー・パーマー氏は、お金の使い方が上手な人とは「節約と出費を戦略的に考えている人」だと定義する。

「彼らは予想外の出費に驚いたりしない。なぜならそのような事態に備えた計画があるからだ。そういう人は休暇の旅行や子どもの大学の学費など、良いことのための出費計画も立てている」

パーマー氏は、散財は誰でもできるわけではなく、クレジットカードの負債を抱えていたり、すでに予算を超えた出費をしてしまっている人は散財するべきではないと指摘する。「自分がお金を使い過ぎているかどうかは、家計の黄金比率と言われる『50:30:20ルール』を当てはめれば大体分かる。予算の50%は生活費など必要な出費に、20%は貯蓄や返済に、30%は欲しいものに使うという家計管理の手法だ」

もう少しお金をかける価値のあるものを知りたいという人のために、賢くお金を使っている人が出費を惜しまない、6つのアイテムを紹介する。

1. 収入アップにつながる商品

仕事の効率を上げることにつながる物の購入は良い投資だと、パーマー氏は推奨する。例えば、初出勤日に着るスーツ、高性能なノートパソコン、車が必需品という人であれば安心感のある車などだ。「仕事や生活の効率をよくする物であれば何でも」多少の散財はする価値がある。

キャリアアップのために専門のコーチから学ぶことも、起業家・従業員ともにお金をかける価値がある。「直面している課題が何であれ、その克服を助けてくれるコーチにお金をかけることは価値のある投資だ」

2. 時間の節約になるサービス

スーパーに買い物に行く代わりに宅配サービスを利用したり、家で洗濯する代わりにクリーニングに出したり、掃除は代行業者に頼んだりと、家事にかかる時間を仕事にあてた方が代行サービスに支払う金額よりお金になるのであれば、代行サービスを利用するべきだとパーマー氏は言う。

彼女のアドバイスに共通するテーマは、人生を楽しむための時間を増やしてくれるものには散財する価値があるということだ。「私にとって、お金は自分の理想の生活を与えてくれるもの。つまり、お金があれば自分が幸せでいられる形で時間を過ごすことができる。だから、自由に使える時間を与えてくれるものにお金をかけるのが一番良いお金の使い方だと思う」

3. 特典価値の高いクレジットカード

旅行するたびにポイントが貯まるプレミアムのクレジットカードは年会費が高い。例えば「チェイス・サファイア・リザーブ(Chase Sapphire Reserve)」カードの年会費は450ドル(約6万5000円)だ。しかし、人によってはその年会費も払う価値がある。

「旅行にかける出費の多い人で、できるだけ特典を利用して旅をしたい人であれば、年会費無料のマイレージカードよりも、より価値の高い特典を提供している年会費の高いカードの方が適している」

どれくらい頻繁に旅行し、いくらくらいカードを使うかにもよるが、プレミアムカードであればマイルやポイントで数十万円分は得をするので、年会費も賢い買い物と言える。

4. 高品質の調理器具やキッチン家電

調理器具に関しては、多少の高い買い物でも元が取れると言うパーマー氏は、「私はいつも調理器具にお金をかけている。自宅で料理することでかなりの節約になるから」と話す。

健康面を考えても、レストランで外食するより手料理の方が体に良いし、調理が楽しくなるような家電の購入は良い投資と言える。

パーマー氏のお気に入りの高級キッチン家電は「ネスプレッソ(Nespresso)」のコーヒーメーカーだ。毎日4ドル(約580円)のラテを買うのをやめたことで、このコーヒーメーカー1台に払った金額の元は十分取れたと言う。カフェに行く時間、列に並ぶ時間、注文したラテを待つ時間を考えると「時間の節約にもなった」。自分で自分好みに淹れた美味しいコーヒーをキッチンでゆっくり味わう時間ができたのだ。

5. 経験

パーマー氏のお気に入りの贅沢は、スポーツクラブだ。「運動すると気分が良くなるし、エネルギーが湧いてくる」という彼女は、スポーツクラブに入会し、オンライン配信を利用してエクササイズをしている。健康や生活の質を向上してくれる経験に支払う対価は散財に値するのだ。

6. 自分に喜びを与えてくれるもの

「ある人にとっては意味のある出費でも、別の人にとっては無駄遣いになり得る」とパーマー氏は指摘する。

写真を撮るのが好きな人ならカメラは素晴らしい投資だが、ピンぼけした自撮り写真で満足できる人にとってはスマホがあれば十分だろう。

「自分に喜びを与えてくれるもの、それこそが最もお金をかける価値のあるものだ」

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